バレンタインの初恋
「中屋くん、来たみたいだね。」


「…うん。」



あたしは、チラリと中屋くんを見る。




いつも通り、友ダチと話している。



あたしが見すぎていたのか、目が合った。


あたしは、昨日の恥ずかしさもあって、スグに目をそらした。


「七瀬、顔真っ赤だよ~。」


そう言って、由奈が笑う。


確かに、あたしの顔は自分でも分かるくらい、真っ赤になっている。


手に顔を当てると、手の冷たさが伝わって気持ちいい。


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