バレンタインの初恋
「もう、夢じゃあ無いんだから、変なことはしないの。」



「はい。」



由奈に怒られてしまった。


「てか、中屋くんから、付き合おうって書かれてるじゃん。返事しなきゃだよ。」




「う、うん。」



「ほら、中屋くんの所に行っておいで。」


そう言って、由奈があたしの背中を押してくる。



「行ってくる。」


「行ってらっしゃい。」



由奈が笑って言う。



あたしは、教室を出て中屋くんを探した。



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