バレンタインの初恋
中屋くんから、貰った消しゴムは、今もずーっと、あたしの筆箱の中に入っている。



あたしの大切なもの。






放課後。



何時ものように、由奈と帰る。




1週間後に控えたバレンタインで、街中はバレンタイン一色。



「ねぇ~、やっぱり卒業だし、バレンタインチョコ作ろうよ~。」



「嫌だぁ~。振られたら、恥ずかしいし、気まずいじゃん。」



「でもさ、このまんま告白せずに、卒業したら、後悔とかしないの??」


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