背中。
〔ぜんぜん中学のときと変わってないじゃん。〕
あたしは一人で自虐的に微笑んだ。
〔なんか眠い・・・〕
ガララーっ!!
「あれ!?セー・・フ!?」
「おう!ぎりぎりセーフ!!」
「あ~よかった!遅刻かと思った!」
その黒髪の男子が大声で笑った。
「はい、席ついて~」
と、同時に教師が入ってきた。
「あはは、よかった」
その男子はいたずらな笑顔を友達に向かってしていた。
でも、あたしは その男子が入ってきたことに気がついてなかった。
あたしは寝不足のせいか 深い眠りについていたのだった。