緑色の背中
1))廊下の出会い

「んはぁ‥腹減ったぁ」




 お腹を擦りながら、
 ノートに文字を書く、笹田 留美。

 その隣で、
 そんな彼女を見て笑う、西山 花蓮。




「まだ2時間目だよ?」

「んでもさぁ‥」




 遅刻しそうだったから、
 朝ご飯は食べてないし‥

 この時間でお腹が減るとは、
 さすがに自分でも思ってなかった‥

 お腹が鳴りそうだし、
 まだ今は2時間目だし‥

 最悪な状況が重なって、
 笹田 留美、今非常にヤバイです。




「我慢しなって。保ちなさい」




 保てって言われても‥
 
 本当にお腹空いてるんだもん。




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