まさかのメイド様!?



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「へぇー。拓海様とあんたがねぇ(笑)」


美優さんが歯磨きしながら
ニヤニヤ笑う。




「…はい…
って!
そこじゃなくて梨里香さんのことですよ!」


「あいつねー…。
メイド内でも
あまり良い噂は聞かなかったけどね」


「そうなんですか…」








「よし!あたしの貸してやるよ。」


「でも美優さんのが…」


「あたしの昔のやつがあんの。
成長したのか着れなくなったんだよねー」



美優さんっ!(泣)



「ありがとうございます!」


「あんたの悲しい顔が
あいつの栄養分になっちゃうんだから。
くよくよすんじゃないよ!」


そう言ってあたしの背中を叩いてくれた。




「応援してやるからさ。
ほら、もう起こしに行く時間だよ!」



あたしは美優さんに

背中を押されて部屋を出た。



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