まさかのメイド様!?
「あたしのメイド服を隠したの、
梨里香さんですよね?」
「…だから?」
梨里香は、そっぽ向いて言った。
「…ごめんなさい。」
「はい?何であなたが謝るの?
意味分からないわ。」
「…拓海は譲れません。
どんなに嫌がらせをされたとしても」
梨里香は、黙ってしまった。
「…」
「…今までは、
お金で何でも手に入ると思ってた。
…でも唯一買えなかったの。」
「…拓海。」
「そう。だからこそ、
もっともっと欲しいと思った。
だから、お父様に頼んで提携を結ばせたの。
そうすれば…」
「拓海が手に入る…と。」
梨里香は、こくんと頷いた。
「…ふざけんなよ」