まさかのメイド様!?


「は、はい…」


─────────

「おい、奈央。学校行くぞ。ネクタイとれ。」


「かしこまりました。」

あたしは伊集院家のお金で高校に行かせてもらってる。

だからメイドをやってるんだけどね。


だからこそ、こいつには逆らえない。




「ネクタイ締めて?」

は!?自分で締められないの?

「自分で『早く。遅刻すんだろ。』」


きーっ!
とことんムカつく奴だな。



「よし、行くぞ。」



通わせてもらってる学校は、超お金持ち高校。
あたしが普通にしてたら行けない行けない!



挨拶なんて“ごきげんよう”だし。



< 4 / 131 >

この作品をシェア

pagetop