まさかのメイド様!?
席まで連れてきて貰っちゃったよ…
「はーい、席ついて。
今日は転校生を紹介します。
入ってきてー」
―――――ガラッ
あ、男の子だ。
「吉永喜一です。
よろしくお願いします」
「じゃあ席は、
浅倉の隣が開いてるからそこな。」
「…はい。」
「じゃあSHR終わりー。」
そう言って先生は出ていった。
「きぃ!」
「奈央!元気だったか?」
あたしは喜一に抱きついた。
喜一はあたしの幼稚園からの友達。
つまり幼なじみ。
「どうしてきぃがここに?」
はっきり言って、
きぃの家もそこまでお金持ち
って言うわけじゃない。
「じいちゃんち、
会社経営しててさ。
なんかこっちに来た。」
「そうなんだー。
これからよろしくね!!」
「…まぁ、実をいうと
奈央を追い掛けて来たんだけどね」
「そ、そうなんだ。」