Street Love【BL】
「熱が出ると涙腺が壊れるの」
「そそるよね。今スッゴく欲情してるんだけど」
「知らないよ……」
「クククッ…今日は俺がつきっきりで看病してあげる」
優しくそっと髪を撫でられる。その手があまりにも心地よくて触れるのを許してしまう
「やけに大人しいね。それとも熱のせい?」
「うるさい…」
「なにか作ってくるから寝てなね」
「うん」
ゆったりと瞼を下ろす
しばらくするといい香りがしてきた
「柚希?寝てる?」
「今起きた……」
「食べれそうかな?」
「うん」
手を借りて体を起こす
「はい、口開けて?」
お粥の乗ったスプーンを口の前に差し出される