Street Love【BL】


後ろから近づき腰に腕を回すと驚いた声をあげた


「いつ出たの?」


「さっきかな。あとはもういいから……寝よ?」


ビクッと柚希の体が跳ね、一気に耳まで真っ赤に染めた


柚希をお姫様抱っこし、寝室まで運ぶ


キングサイズよりも大きいベッドに寝かせ、上から覆い被さると、柚希はやっぱり緊張してるようで、ギュッと目をきつく閉じている


そっと瞼に唇を落とし、それから額、こめかみ、鼻、耳、頬に唇を落としていく


「柚希……目、開けて?」


そう囁くと、柚希は恐る恐る目を開けた


「大丈夫。怖くない。怖いことなにもしないから」


安心させるように頭を撫でながら、つぶやいてく


泣いた赤ん坊をあやすようになんどもなんども怖くないと言い聞かせる









窓に目を移すと、細い三日月が今にも消えそうに浮かんでいた











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