Street Love【BL】
痛いくらい脈打つ胸から、わき腹、鎖骨。蓮の唇が、再び胸の辺りを通り抜けた途端、甘い感覚が、かすかに起こった。
何だか恥ずかしくて、息をつめて耐えると、その部分を、今度はきゅっとつねられた。
「あっ、ん!」
官能を覚え、かすかに呼吸を震わせ始めている自分に、蓮はまた口付ける。
「うん……、ん、ん……」
唇の内側の粘膜を、蓮の舌がくすぐる度に、体にぞくっと震えが走った。
「そう……いい子だ」
「はぁ……っ、は………」
男同士のセックスなんて、柚希には経験も知識もない。
不安は、蓮にもちゃんと伝わっていたのだろう。
「君を傷つけたり、痛い思いは絶対にさせない。ただし」