Street Love【BL】
美貌に、やや艶めいた微笑が浮かぶ。
「恥ずかしい思いは、たくさんさせるかもしれない」
際どい言葉に煽られて、未知への体験に身が竦むほどの恐れを感じる。
それなのに、体はもう、蓮に呼応している。恥じらいもなく熱を高めている。
蓮の行為は、欲望に駆られての情交というよりは、柚希を一方的に感じさせ、可愛がるばかりのものだった。
柚希は蓮の指や、唇の感触を、体中に教えられた。
快楽に免疫のない、堪え性のない体はおもちゃのように、何度も欲望を吐き出す。
自分の体液にまみれた体を、柚希はシーツの上で震わせた。
「ごめん……」
自分ばかりが気持ちよくなって、蓮を、何も悦ばせられなくてごめん、と謝ると、蓮はなぜか笑って、キスをしてくれた。
「……ん」