Street Love【BL】
「いいんだよ。ただ、今晩は俺がどれくらい君を好きでいるか、それだけを感じてくれ」
やがて、二つ折りにされた体を蓮に組敷かれる。不自然な姿勢で、さらに大きく足を開かれた。
ずっとほぐされていた場所に、蓮を受け入れるのだとわかった。
こんな綺麗な、他人が羨むものをなんでも持っている人が、自分を欲しがってくれている。
「あっ、あ───……」
幸せで、幸せで、初めて他人を受け入れる痛みにさえ、柚希は幸福すぎて泣いていた気がする。
「蓮、れ、ん……」
数日前まで、ろくにキスさえ知らなかったのに。蓮の熱は、体の一番奥にある器官さえ、甘い性感帯に変えてしまった。
蓮のものでそこを擦り上げられる度に、柚希は目を硬く閉じ、あえかな声を漏らす。