Street Love【BL】
「あ、……ん、ん───」
また極めてしまいそうで、眉根をきゅっと寄せた途端、不意に、蓮が動きを止めた。
驚いて目を開けると、低く甘い声で、蓮が囁く。
「柚希」
はっと、息がつまった。
「いや、っ……ん、………」
名前を呼ばれた。ただそれだけで、どんな巧みな愛撫より、快感を覚える。柚希は名前を呼ばれる度に、身悶え、体を震わせる。
「あん、ん………、ん………っ」
「───柚希」
なきながらとろとろにとけて、柚希の理性と体は、輪郭をなくしていく。
「蓮……れ、ん…っ───ど、しよ……俺、蓮がっ、好き、かも……」
舌たらずな口調で、自分の気持ちをただただ蓮に知って欲しくて、泣いて蓮に伝えた。
「かもなの?」
蓮も余裕がないのか、その声は、上擦っていて、やけに色っぽく感じた。
「好き、好きぃ……蓮が、大好きっ───……」
息も絶え絶えに気持ちを伝えた。