恋色
何で?


「どっどうしたん?てゆーかお前まだ服着てへんやんけ。」


「手震えて・・ヒック・・ボ・・ボタン止められへん・・・ヒック」


「・・・・ちょっと目瞑って。」


嫌や。コワイ。

季唖はそんな事せぇへんと思う。でも・・・でもウチの体が拒んでる。

ウチはおもっきり首を振った。


「はぁ・・・わかった。じゃぁちょっと我慢せぇよ。」


ウチは季唖に見つめられた

なんでか分かれへんけど顔が熱くなった。


「よっしゃ!出来たで。」


「ありがと。」


「おぉ。」


「ほんじゃぁ教室帰ろか。」


「うん。」


ウチと季唖は立った。

その瞬間ウチの膝がガクガクした。

よぉ考えたら手の震えもまだ止まってへん。


ギュッ


気ぃついたら季唖がウチのことを抱きしめてた。


「ちょ、何してるん?」


「お前の震え止まるまでこうやっといたる。」


「ありがとう・・・」


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