恋色
「なんで?」


ウチの口からその一言が漏れた。

その瞬間息ができへんくなった。


「ハァッ・・ハッ・・ハッハ」


苦しい。


「緋織いけるか!?」


季唖が来た。


「緋織いけるか?」


ウチは首を横に振った。


「ちょっと待っとけよ。」


季唖がどっかに行った。


「緋織大丈夫!?」


もう目がぼやけてほとんど見えへんかった。

でも声でわかる。

瑠璃と梨香や。


バンッッ!!


勢い良く扉が開いた。

誰やろ・・・・?


「緋織、もういけるからな。」


季唖の声がした。


・・・・?

あれ?息がしやすなった。


「緋織もういけるからその袋離したらあかんで。」


ウチはゆっくり頷いた。

その瞬間意識が飛んだ
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