恋色
ウチと季唖は病院に向かった。


「なぁ、さっき腕やられたってゆってたけど誰にやられたん?」


「えっ?叔母さんやけど?」


「何で?お母さんは?」


「ウチのおかん今フランス行ってんねん。」


「いつ帰ってくるん?」


「10年後かな?早くても。」


「えっ!?マジで!!??」


「うん。」


「そっか。で、何でそんなんなったん?」


「簡単にゆったら、帰ったら・・・」


「詳しく!!」


「めんどいなぁ。まぁええわ。あんな?
家帰ってただいまってゆったら何で帰ってきたん?ってゆわれたから長引かんように無視したらお前何無視しとんねんってってゆわれて殴られてその辺までは結構慣れてたからいけたけど次持ってたビール瓶でなぐってきて次腕殴られてこれ死ぬなって思って逃げてきた。」


「何で最初無視したん?」


「機嫌悪い日にものゆったらしばかれるから。」


「今日は機嫌悪い日やったん?」


「分からん。でも最初の一言で殴られるかなんとなく分かるけど。てゆーか毎日殴られてるけど。」


「毎日?!」


「うん。何かめっちゃ久しぶりやわ。ボコボコにされたん。」


「昔から?」


「うん。1回刺されそうなったもん。」


「マジで?!」


「うん。あっもう病院着いたし。」


「あっほんまや。あっ保険証!」


「あっ。病院行く気満々やったから保険証も財布も通帳も持ってきた。」


「準備いいな。」


「あたりまえやん。常にそれはカバンに入れてるから。」


「えっ?危険やん!」


「いけるいける。」

< 19 / 28 >

この作品をシェア

pagetop