ふたりのり






「切ない夢だね…」

「でしょ…」



利乃としんみり言った。

ただ腹がたつのは、


利乃の顔は完璧に笑いを堪えてるから




「大丈夫、夢は夢だから、平気だよ」

「うん、だよね…」

「うん、それにさ、一番今近くにいるのは真由だしさ…」

「うん、だよね…。ねえ、利乃……?」

「ん?」



「もう堪えなくていいよ」




そう言った直後にカフェオレ吹きやがった。

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