ふたりのり
陸上部



「篠宮ー、タオル取って?」

「ん」




どきどきしながら、私は田上にタオルを渡した。

小さい声で、サンキュって言うと、彼はまた離れた。


ふう、と思わず息を吐く。
心臓のどきどきが鳴りやまない。


今会話できた
今会話できた

ありがとうだって!!

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