イケメン☆パーティー

しかし、そんな努力の甲斐もなく、あたしの居眠りは秋山さんにバレバレだったみたい。

「かりん、着いたら起こしてやるから、寝てていいよ」

笑いを含んだ声で言われ、赤面して「大丈夫です」と答えたけんだど……


「かりん、着いたよ」

秋山さんにそっと肩を揺すられて目が覚めた。

「あっ、すいません!」

慌てて体を起こすと、秋山さんのマンションの駐車場だった。


自分のマンションに送ってもらえるのかと思っていたあたしは、キョロキョロしてしまった。

とりあえず、車を降りた秋山さんについて行く。

「まだ、夕飯にはちょっと早いし、かりん起こすのもかわいそうだから、うちに戻ってきたんだ。
かりんさえよかったら、今夜は、うちでピザでもとって済ませないか?」

あたしは二つ返事で承諾した。


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