イケメン☆パーティー
たしかに秋山さんにはプロポーズされてたし、あたしの断りは却下されたけど、でも、急にそう言われても……
「あ、あの、えっと……」
あたしが戸惑っていると、秋山さんは畳み掛けてきた。
「今まで一緒に働いてきてわかると思うが、俺は休日出勤も多いから、遠距離恋愛はまず無理だ。
だから、かりんが俺を選んでくれるなら、一緒に来てもらうしかない」
「はぁ……」
「かりんも一緒に転勤できればいいんだろうけど、うちの会社は女性は基本的に転勤させないからな。
それに今、大阪には新人を入れる余裕はないんだ」
「そうなんですか……」
「急な話だし、今この場で返事しろとは言わない。
俺は一度振られてるしな。
ただ、もう会えなくなるということを再度考慮して、あらためて俺とのことを考えて欲しい」
「はい……」
「返事は今月末、俺が向こうに行く時に聞かせてくれないか」
「……わかりました」