イケメン☆パーティー
初耳だった。
「いえ、そうなんですか」
へえ、舜が美沙子さんとねえ……
「あれ、もしかしてまずかったのかな。
美沙子さんからは『昨日は中村君と朝までカラオケ♪』なんてメールが普通に来てたから、二人で会ってることは秘密ってわけじゃないと思ってたんだけど」
水野さんはばつが悪そうに頭をかいた。
あれ、水野さん、誤解してる?
そういえば、前にバーで会ったとき、舜があたしと付き合ってるみたいなこと言ったんだっけ。
あたしと舜の今の関係は、付き合ってるのとはちょっと違う。
少なくとも、あたしの方はまだ自分の気持ちに答えを出せていない。
あたしは慌てて弁解した。
「あの、水野さん、別にあたしと舜はなんでもないですから気にしないで下さい」
その言葉に嘘はなかった。
今、舜が美沙子さんと二人で出かけたと聞いても、特に何の感情もわいてはこなかったし。