イケメン☆パーティー
「うちのリーダーなんか常にポジティブだしさ、いつも俺らの気分を盛り上げてくれるんだ。
俺も、まずはそういうリーダーになりたいんだよね。
かりんちゃんとこの秋山さんもそうじゃない?
客先の行き帰りに少し話しただけでも、俺、すごくモチベーション上がったよ」
秋山さんの名前が出て、あたしは少し胸がうずいた。
でも、それを表には出さないように答えた。
「はい。あたしもいつも元気をもらってて、すごく感謝してます」
「でしょ?
俺もさ、そういういいリーダーになって、次にはいいマネージャーになって、ゆくゆくは経営に近いポジションまで行きたいんだよね」
強い意志を瞳の奥に秘めて語る水野さんの横顔を見ながら、あたしはいつかきっとそういう日が来る、と予感めいたものを感じた。