イケメン☆パーティー
「なんか俺ばっか話しちゃったし、かりんちゃんの話も聞かせてよ」
あたしは、ためらった。
あたしの夢――
「あたしは……
えーっと、可愛いお嫁さんかな?なーんてっ!」
あたしは笑いながら冗談っぽく答えた。
水野さんはあたしのためらいには気づかなかったようで、笑って調子を合わせてくれた。
「あー、いいなあ。
かりんちゃんの花嫁姿。
ウェディングドレスでも白無垢でも似合いそうだなあ」
「…………」
あたしは笑顔を顔にはりつかせ、言えなかった本当の夢を頭から追い出し、グラスに残っていた冷酒を飲み干した――