イケメン☆パーティー
ある日、カレに彼女ができて。
告白する前に失恋しちゃった。
枕をびっしょり濡らすほど泣いたけど、それでも、好きな気持ちは変わらなくて。
席替えで隣じゃなくなっても、こっそり彼の姿を目で追っていた。
彼を見ているだけでドキドキした。
それだけでも十分幸せだった。
そのうえ、一緒に文化祭の準備をしながら、くだらない話で笑い合ったり。
仲のいい女友達、その位置があたしには宝ものだった。
あの日までは……
ある日、たまたま帰りが一緒になって、3月で学校を辞めなきゃならないって聞かされた。
お父さんの会社が不渡りを出して倒産して、高校の授業料を払えなくなったって。