イケメン☆パーティー

たしかに秋山さんは素敵な人で憧れてた。

でも、憧れと恋愛は別物だよね。

こんな簡単なこと、なんであたし気づかなかったんだろう。


あたしは、高1の時に描きかけたマンガの原稿にもう一度目を落とした。

そこには、不器用だけど本気の恋愛をしていたあたしがいた。

それを見ていたら、こみ上げてきた涙で視界がにじんだ。


あたし、こんなに真剣に人を好きになったことあったんじゃん。


高1の自分に叱られた気がした。

かりん、何やってんのよって。

ありがとね、高1の時のあたし。

あたし、すごく大きな間違いをするところだった。

気づかせてくれて、ありがと。


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