イケメン☆パーティー

「舜!!」


「なーに、ため息なんかついてんだよ、まだ午前中だぜ」

舜は小銭を自動販売機に入れながらあたしの顔を見て笑った。

あたしも力なくへらっと笑って見せた。


こんなふうに舜とおしゃべりするの、久しぶり。

SEって個人作業が多いから、一日中誰とも話さない日もある。

最近はあたしも舜も黙々と働いていたから、口をきくこと自体、久しぶりだった。


あたしの取り繕ったような笑顔を見た舜は、眉間に小さくしわを寄せた。

「大丈夫か?」

あたしは、さっきよりも笑顔を大きくして頷いた。

「うん、大丈夫だよ!」

そんなあたしを見て舜も表情を和らげた。


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