イケメン☆パーティー

「最近、忙しいけどさ、俺、かりんに話があるんだわ。
今週末、ちょっと時間取れるか?」

もしかして美沙子さんとのことを話してくれるのかな?

あたしは頷いて言った。

「土曜の夜でいい?
休日出勤するから、夜6時以降なら空いてる」

「OK。どうせ、俺も土曜は出るつもりだったから、一緒に会社出よう」

あたしは了承した。



そして、土曜日――


あたしは回転寿司がいいと提案して、以前行ったことのある安くておいしい店に舜を引っぱって行った。

舜が案内してくれるお店はたしかにおいしいけれど、あたしには敷居が高すぎてリラックスできないんだもの。


「へえ、案外うまいもんだな」

カニの味噌汁を口にしながら舜が微笑んだ。


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