イケメン☆パーティー
あたしは慌てて起き上がって正座した。
「違うんですっ!
あたしが水野さんをここに連れてきたんです」
「え?かりんちゃんが?
ここ、かりんちゃんの部屋?」
水野さんはきゃろきょろと辺りを見回した。
「そうです。
でも変なことは何もないですから安心してください。
昨夜、水野さん、大前さんに飲まされて酔いつぶれちゃって、部屋番号を聞いても答えられないくらい酔ってて。
とりあえずあたしの部屋に連れてきて寝かせて、あたしはまた宴会場に戻ったんです。
でも、そのあとあたしもすごく飲まされちゃって、水野さんがいるのを忘れて同じベッドにもぐりこんで眠っちゃったみたいなんです。
ほんと、ごめんなさい」
あたしはもう一度頭を下げた。
すると、やっと水野さんは事情を飲み込めたようで、ほっとした表情になった。