イケメン☆パーティー
「ああ、そうだったんだ。
よかった、僕、かりんちゃんに何かしたのかと思って。
いや、迷惑かけちゃったね。
ごめん、ありがとう」
照れくさそうにそう言うと、水野さんは立ち上がり時計を見た。
「まだ、朝食まで時間あるね。
僕は自分の部屋に戻るよ。
本当にごめんね、じゃあ」
あたしは頭を下げて水野さんを見送った。
ドアが閉まると、あらためてドキドキしてきた。
あたし、水野さんと一晩同じベッドで……
二人とも熟睡してたし、服も着たままで何もなかったのは明白なんだけど。
『もっとこっち……』
水野さんの声がまだ耳に残っている。
あたしを抱きしめた腕の感触も。