イケメン☆パーティー
「なあ、かりん、そういえば、まだマンガ描いてんのか?」
暇をもてあました舜がデスクの片づけをしながら聞いてきた。
舜とはもう2人きりでデートすることはなくなった。
いろいろあったけど、また以前のように仲のいい同僚として働いている。
それはひとえに、舜がそれまでと同じ態度を変えないでいてくれるおかげだ。
度量の広い舜には心から感謝している。
キーボードを叩く手を止めてあたしは答えた。
「うん。実は、年末に新人賞に応募したんだけど、だめだったんだー」
「え、そうなのか?」
舜はあたしの方に向き直った。
「うん、結構頑張ったから、結果がわかったときはがっかりしたけどね。
でも、また次、頑張ろうと思って、毎日描いてる」