イケメン☆パーティー
「そっかあ、残念だったな。
ちなみに、なんていう新人賞?」
「遊論社の『リリア』っていう少女マンガ雑誌の新人賞」
「遊論社の『リリア』……」
「うん、結構メジャーなマンガ雑誌だよ。
あたしも小学生の頃読んでたし。
でも、男の人は少女マンガ雑誌なんて知らないか」
「いや、知ってるよ」
「そう?
でも思い出すとやっぱり悔しいなあ。
せめて、どこが悪かったのか教えてもらえたら、次に生かせるんだけどね。
まあ、向こうは何百と見てるんだから、いちいち落選作品の評価なんてしてられないのもわかるけどね」
あたしは、落選したのは残念だったけど、今回はあまり時間もなかったし、初めてのチャレンジだったので、本当のところそれほどには落胆はしていなかった。
今はもう気持ちを切り替えて、次の作品の構想を練っていた。