イケメン☆パーティー
「じゃあ、残念会でもするか?
今夜、どうよ?」
それは久しぶりの舜からの誘いだった。
でも、あたしはもう2度と舜とは2人で出かけないって決めていた。
「ううん、それはいいよ。
今の暇なうちにいっぱい描きたいと思ってるから、まっすぐ家に帰る」
「ふうん、そっか。
じゃあ、水野も誘うって言ったら行くか?」
舜はいまだに水野さんのことが気になるみたい。
あたしは苦笑いして言った。
「だから、行かないって。
今はじゃんじゃん描きたいの!」
明るく答えたけど、水野さんの名前を聞いて、本当は胸がうずいた。
しかしその気持ちは胸の奥に押し込めて、あたしは再びPCに向かった。
「あっそ」
舜はそんなあたしをしばらく見つめてたけど、やがて自分もデスクの片付けを再開した。