イケメン☆パーティー

「じゃあ、本当に、ただ単にマンガ家になりたい人なワケ?」

「はい」

「舜君とは、何の関係もないのね?」

「はい……」


いや、正確にはちょっといろいろあったけど、ここでそんなことは言うべきじゃないだろう。


「あっそ」

田所さんはほっとしたようだった。

「あなた、何もわかってないみたいだから、一応教えておいてあげるわ。
舜君は、遊論社の社長の三男。
お兄様たちはお2人とも重役候補よ。
私はてっきり舜君も遊論社に入るもんだと思ってここに入ったの。
うちの父には父の会社の秘書になれって言われてたけど、どうしても舜君と同じ会社で働きたかったから断ったのよ。
ところが、舜君は、遊論社に来なかった。
がっかりよ」


ああ、なるほど。

田所さんは、舜が好きなのね……


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