イケメン☆パーティー

「ふうん。
だったら、もう少し投稿するときの心構えみたいなものを調べてから応募した方がいいわよ」

「はい、わかりました」

「ところでさあ。
……ねえ、本当に舜君と何もないんなら、あなた、私に協力しなさいよ」

「は?」

あたしは、きょとんとしてしまった。


「明日、会社に行ったら、私がどんなに丁寧に対応したか舜君に伝えておいて。
本当に、これは特別待遇なのよ。
他の落選者には評価なんていっさい教えてないんだからね」

「はい、ありがとうございました」

「ここのコーヒー代もおごってあげるわ。
だからいい?
舜君に、私に何か御礼をするように頼んで。
どこか素敵なお店で食事でもいいわ。
ね、絶対に言うのよ」

あたしは田所さんの剣幕にすっかり押されてしまった。

「はい、わかりました」


田所さんは、その日初めてにっこり微笑むと、さっと伝票を取り上げ、さっさと精算して出て行ってしまった。

あたしはあっけに取られて彼女を見送った。




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