イケメン☆パーティー
ドキッ。
「な、なんのこと?」
動揺をできるだけ顔に出さないように平静を装った。
すると、舜は諦めたようにため息をついた。
「俺さ、学生時代あの人にずいぶん追い掛け回されたんだよね。
結構いいとこのお嬢様なんだけど、そのぶんわがままっていうか、ちょっと苦手なんだよなぁ」
そうだったんだ……
なんとなく、想像はできるかも。
昨日の田所さんの様子を思い出しながら、あたしは苦笑いした。
「まあ、いいや。
借り作ったままにするのも嫌だしな。
一度だけ食事に誘うよ」
「う、うん、よろしくね」
田所さんの気持ち、舜にもバレバレだったんだ……
まあ、これで、義務は果たせた。
あたしは肩の荷が下りてほっとした。