イケメン☆パーティー
3月も半ばを過ぎ、桜の開花が報じられる頃、あたしは新作を描き終えた。
締め切りまで、まだ1ヶ月余裕がある。
なんども前回落選したときの批評を思い出して手直しをしたけど……
でも、まだもっと直した方がいいところがあるんじゃないかな。
とは言っても、自分ひとりで見直ししても限界がある。
誰か、読んで感想を聞かせてくれたら……
そこまで考えて、あたしはまた舜をランチに誘い、相談してみることにした。
「ねえ、舜、あのあと田所さんにお礼してくれた?」
「ああ、あのあとすぐに食事をおごったよ」
「そっか、ありがとね」
「いや、べつに」
「…………」
「なんだよ、黙り込んで。
かりんからランチに誘ってきたってことは、なんか話があるんじゃないのか?」