イケメン☆パーティー

舜、察しがいいなあ。

自分から誘ったくせに、いざとなったら躊躇していたあたしだったけど、舜に促されて思い切って言ってみた。

「実は新作を描き終えたの」

「へえ、すごいじゃん。
また新人賞に出すのか?」

「うん、そうなんだけど……
実は、前に田所さんに見てもらったときに『リリア』の読者には合わないって言われたのね。
それで今度は『みゅーず』に新作を投稿するつもりで描き上げたんだけど、ちょっと自信が持てなくて。
で、すごくずうずうしいお願いだとは思うんだけど、投稿する前に田所さんに見てもらえないかと思って」

「田所さんに?」

「うん。
あたしほかにマンガの編集者の知り合いなんていないし。
専門家に見てもらいたいんだ。
一言でもいいし、辛口の批評でもいいの。
直すべきところがあれば、直してから投函したいんだ。
お願い!」

こんなの本当はルール違反かもしれない。

でも、あたしは必死だった。

あたしは舜に手を合わせ、頭を下げた。


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