イケメン☆パーティー

しかし、あたしのそんな努力はまったく無駄だった。

大前さんは大喜びだ。

「おー、秋山もか?
ワッハッハ、あいつ、今頃大阪でくしゃみしてるぞ!
いや、やるなあ、かりんちゃん!
秋山とは寝たのか?」

「な!そんなこと…」

「あるわけないじゃないですか」と続けるはずだった言葉は、舜にさえぎられた。

「あったりまえじゃないですか。
お泊りした仲だもんなー、かりん。
なあ、俺と秋山さんとどっちのHがよかった?」

「な、なに言って……」


あたしは真っ赤になった顔から、今度は血の気が引いていくのを感じた。

だって、舜の隣には水野さんがいるんだよ。

水野さん、さっきから何も言わずにお酒飲んでるけど、丸聞こえじゃん!


< 270 / 381 >

この作品をシェア

pagetop