イケメン☆パーティー
恥ずかしい。
二股かけてたって知られて、どんな顔して水野さんと話ができるっていうの?
きっと軽蔑されたよね。
あたしはイブの夜のことを思い出していた。
『女の人って、これから結婚しようっていうのに、他の男に好きだって言えちゃうもんなの?』
そう言って、落ち込んでいた水野さん。
2人の男性を同時に、ってことで言えば、あたしも美沙子さんと同罪。
ああ、最低。
駅に着き、びしょぬれの髪をハンカチで拭きながら、あたしは後ろを振り返ってみた。
水野さんは追ってこなかった。
失恋、決定。
あたしは涙も一緒にハンカチで拭いて、改札をくぐった。