イケメン☆パーティー
「あたし、秋山さんのことは入社してからずっと仕事を教わってて憧れてましたし、舜は同期で同じ部署ですごく気の合う仲間で、2人とも好きだったんです。
で、たまたま2人に同時期に告白されて、どっちも断れなくてずるずるとつきあっちゃったんです。
でも、あらためて自分の気持ちを考えてみた時、あたしはどちらもちゃんとは愛していないことに気がついたんです。
好きだけど、愛してはいなかった。
だから、2人とも別れたんです。
あたし、今まで一度に2人に言い寄られるなんてことなくて、
舞い上がっちゃってたんだと思います。
2人にも悪いことしたと思ったし、これからはちゃんと愛した人としかお付き合いしないって反省しました。
でも、あたしは水野さんが一番嫌ってることをしちゃったんです。
あたしなんか、水野さんとお付き合いする資格なんてないんです」
喋っているうちに、涙がにじんできた。
なんか、あたし、イタかったかな。
「すみません、気持ちが高ぶっちゃって」
あたしはハンカチで涙をぬぐった。