イケメン☆パーティー
そんなあたしに大前さんは優しく言ってくれた。
「人間は誰だって過ちを犯す。
でも、その過ちに気づいたんなら、もう2度としないだろ?
かりんちゃんも、水野が好きなんだろう?」
あたしは大前さんには嘘をつけないと悟って、頷いた。
「じゃあ、水野と付き合ってやってくれよ」
「でも……
水野さんはあたしを許してくれるでしょうか?」
すると、大前さんはにっこり笑って言った。
「許すもなにも、あいつはかりんちゃんにぞっこんだよ」
「そうでしょうか?
昨日、二股のこと知られてしまったし、全然自信ないです」
あたしがうなだれると、大前さんはしばらく腕組みをしてから立ち上がった。
「ちょっとトイレ行ってくるわ。
まだ残ってるぞ、全部食っちまえよ」
大前さんは、私の前のうな重を指差し、席をはずした。