イケメン☆パーティー

「ちょうど食い終えたとこだ。
いいタイミングだ」

えっ?

大前さんが呼び出したの?


あたしが大前さんの顔を見ると、大前さんはにっこり微笑んだ。

「たいしたご馳走じゃなかったけど、これで昨日のことは許してもらえるかな」

「あ、はい、もちろんです!
ご馳走様でした」

あたしが頭を下げると、大前さんはあたしと水野さんに言った。

「実はな、かりんちゃん、このあと俺は取引先の部長と約束があるんだよ。
すまんが、水野に送ってもらってくれ。

ほれ水野、タクシーチケットだ。
ちゃん送り届けろよ」

大前さんは水野さんにチケットを渡すと、「じゃ」と手をあげて行ってしまった。


え、え、えーーーーっ!?

水野さんと2人っきり?


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