イケメン☆パーティー

水野さんは「お疲れ様でした」と大前さんに頭を下げ、あたしに向き直った。

「じゃ、行こうか」


あたしは突然のことにうまく言葉が出てこない。

「え、でも、あの……」

すると、水野さんは苦笑した。

「リーダーの命令は絶対なんだ」

「はあ……」


さっきまで大前さんと話していた当の本人が突然目の前に現れて、あたしは混乱していた。

水野さんはそんなあたしを見て、事情を話してくれた。

「会社で残業してたら、急に呼び出されてね。
まさか、かりんちゃんが一緒だとは思わなかったから、驚いたよ」

「はあ……」


う、会話が続けられない。

大前さん、ひどいよぉ!

急に2人っきりにしないでーっ!!




< 291 / 381 >

この作品をシェア

pagetop