イケメン☆パーティー
水野さんは「お疲れ様でした」と大前さんに頭を下げ、あたしに向き直った。
「じゃ、行こうか」
あたしは突然のことにうまく言葉が出てこない。
「え、でも、あの……」
すると、水野さんは苦笑した。
「リーダーの命令は絶対なんだ」
「はあ……」
さっきまで大前さんと話していた当の本人が突然目の前に現れて、あたしは混乱していた。
水野さんはそんなあたしを見て、事情を話してくれた。
「会社で残業してたら、急に呼び出されてね。
まさか、かりんちゃんが一緒だとは思わなかったから、驚いたよ」
「はあ……」
う、会話が続けられない。
大前さん、ひどいよぉ!
急に2人っきりにしないでーっ!!