イケメン☆パーティー

「おや、そうなの?
そうは見えないけどなあ。
今はいなくても、学生時代はいただろう?」


うっ、なにこの人、まだ突っ込んでくるの?

ちょっとしつこくない?


「はあ、まあ……」


あたしはうやむやに答えてごまかそうとした。

まだ席について乾杯して、水割りひと口か二口飲んだだけだよね?

酔ってもいないうちから、こんなこと聞いてくるかな、普通?


あ、そういえば……

さっきここに来る前に、大前さんがあたし達を帰らせようとしてくれてたけど、

あれって、あたしと水野さんを二人きりにさせたいからって理由だけじゃなかったのかも。

この人と一緒に飲まなくていいようにしてくれようとしたんじゃないかな?

だって、この部長さん、ちょっとひと癖ありそう。

なんか、やな感じ……


< 298 / 381 >

この作品をシェア

pagetop