イケメン☆パーティー

でも、本当に嬉しかったんだ、あたしのために舜を殴るくらい怒ってくれたこと。

そう言おうかと思ったけど、なんだかあたしまで照れくさくなって、水野さんの質問に答えることにした。


「この前、新しい原稿を、前とは別の雑誌の新人賞に応募しました」

「そっか、頑張ってるんだ。
その賞の発表はいつ?」

「6月1日です」

「入賞できるといいね」

そう言って、水野さんはにっこり微笑んでくれた。


水野さんの笑顔、嬉しい。

水野さんの微笑む顔を見てるだけで、あたしは幸せな気分になれる。

自然と自分も笑顔になる。


あたし、やっぱり水野さんが好き――……


< 313 / 381 >

この作品をシェア

pagetop