イケメン☆パーティー
5月の連休後のある日。
あたしは体調をくずし、有給休暇をとって会社を休んでいた。
ベッドで横になっていると、枕元に置いてある電話の呼び出し音で目が覚めた。
「はい」
寝起きのぼんやりした頭で、とりあえず返事をする。
「遊論社『みゅーず』編集部の斉藤と申しますが、桜井かりんさんでいらっしゃいますか」
あたしは、一気に目が覚めた。
ベッドの上に起き上がり、受話器をあらためて握りなおす。
「はい、そうですが」
「おめでとうございます。
桜井さんの作品が最優秀新人賞に選ばれました」
え?
うそ!?
ほんとに?