イケメン☆パーティー
「起業したら、舜は会社辞めるの?」
「当然!」
そっか。
そうだよね……
「そういうかりんちゃんは、会社はどうするんだい?」
水野さんに聞かれ、あたしは我に返った。
「あたしですか?
あたしは……
デビューって言っても、すぐにたくさん依頼が来るとは思えないですし、どれくらい原稿料が入るかもわからないですし、当面は今までどおりだと思います」
「二足のわらじってワケか」
「そうですね」
「でも、いずれはマンガ家一本でやっていくつもりなんでしょう?」
美沙子さんも会話に入ってきた。
「そうなったらいいな、とは思いますけど……」
あたしはまだ、マンガ家のスタートラインに立ったばかり。
美沙子さんの言うようにマンガ家だけで生活できるようになれればそれが一番だけど、まだ先は見えない。