イケメン☆パーティー

そんな疑問が表情に出てたんだと思う。

プッと吹き出された。


ううう……くやしい。

なんだかあたし、水野さんの思惑通りに踊らされてるみたい。


チュッ。


突然、軽く触れるだけのキスが降ってきた。

不意打ちのキス。

びっくりして水野さんの顔を見た。

すると、水野さんもあたしの目を見つめてきた。

「これ以上したら、キスだけじゃ止まらなくなるから、襲い掛からないうちに退散するよ。
それとも……襲って欲しい?」


やっぱり水野さん、意地悪だ。

聞かないでよ。

そりゃあ……


襲って欲しい、に決まってんじゃん。

好きなんだもん。

やっと両思いになれたんだもん。


でも言えるわけないし。

そんな恥ずかしいこと。

それに、二股かけてた前科があるから、簡単に寝る女だと思われたら嫌だっていう気持ちもあるし。


あたしは黙ってうつむいた。


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